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2006/01/01 (Sun)

第8回 熊との遭遇とライブコンサート<グレイシャー国立公園その3>

 グレイシャー国立公園のメニーグレイシャーのキャンプ場で2晩過ごし、公 園に入って5日目のこの日、朝起きると、空が暗い。いかにも雨が降りそうな 天気。7時には、起きたが、前日とうって変わって嫌な天気だ。
 この日は、氷河が湖に浮かぶアイスバーグとそこの近くのトレイルにあるト ンネルを見ようと思ったが、とても出かけるような天気ではない。ベーグルと パンをかじりながら、結局、この日のハイクは諦めることにした。

 そうこうしているうちに、松本さんご夫婦とドイツ人のレオナルドさんも起 きた。このうち、私だけがこのままキャンプ場に残り、他の3人はこの日、キ ャンプ場を出る。松本さんご夫婦といろいろいろ話している間に、レオナルド さんが出発した。そして、10時過ぎに松本さんも出発した。本当に寂しくな った。
 昼前から、とうとう雨が降ってきた。雨の中、やることがなく、近くのお店 を行ったりきたり、タイヤのチューブのパンクを直したりして、時間をつぶし た。公園の本も買って、読んだりしていた。ぼーとして、夕方になった。

 夕食は、スープスパゲティ(おなじみのメニュー)。そのあと、グレイシャ ーホテルでのスライドプログラムに参加した。公園のいい風景がスライドで見 られた。レンジャーの説明がいまいち良く分からなかったが、見ているだけで も良かった。45分間のスライドのあと、寒い中、キャンプ場に戻ってすぐ寝 た。

 翌朝、7時に起きて空を見ると、やっぱり曇っていた。パンをかじったあと、 レンジャーステーションに行き、今日の天気を確認したら、曇りで所によりサ ンダーストームという荒れた予報だった。今日もだめかと思ったが、日程的に 今日行くしかない。

 8時にキャンプ場を出て、アイスバーグとトンネルを見に行くことにした。 この日、朝からなんとなく、熊に会う気がしていた。その勘が働き、実際、熊 にあってしまった。トレイルを歩き始め30分、後ろを歩いていたヨーロッパ 系の女性が、突然、”Bear!"と叫んだ。前を見ると、前方を歩いていた同じく ヨーロッパ系の男性2人の前から、熊がゆっくりこっちに向かって歩いてくる。 私たちが静かに後ずさりするが、熊はトレイル上を私たちがいる方に向かって くるので、私たちは、道から横にはずれ、熊に道を譲った。ほんのわずか10 mまで近づき、行過ぎた。貴重な体験と言うか運がいいと言うか、本当にびっ くりした。

 アイスバーグには、順調に10時半に着いた。湖に氷河がぷかぷか浮く不思 議な光景だった。ひと休憩したあと今度は、来た道を少し引き返し、トンネル に向かった。急な道で、スイッチバックを繰り返しながら、こんな切り立った 山にトンネルなんかあるのかというところに、トンネルはあった。このトンネ ルは、峠をショートカットするために作られたもので、全長は100m弱。ト ンネルの向こう側には、まだ道が続いていたが、ここで引き返し、キャンプ場 に帰った。

 夕食は、いつものスパゲティ。夕食後は、レンジャーのイブニングプログラ ムに参加。グレイシャーの山の模様が、どのように作られたかという内容だっ た。氷河が長い時間をかけて作る模様。石にもいろいろな色があり、時代によ って色が違うようで、それが地殻変動で作られた模様になるそうだ。

 翌朝、8時半にキャンプ場を出る。この日も寒い。長くいたメニーグレイシ ャーともこの日でお別れ。ちょっと離れがたいが、仕方がない。メニーグレイ シャーに入ったルートとは逆に、セントメリーに10時、ライジングサンに1 0時半に着く。途中、レンタカーに乗った日本人カップルに会い、イエロース トーンに向かう道は、なにもないということを教えてくれた。

 11時から、再び走り始め、難所のローガンパスに向かう。前に反対から来 た時よりは、楽で500mの登りで済んだ。13時にローガンパスに着いたが、 なんとここで、再び松本さんご夫婦に会う。本当に偶然だった。お二人もこの あと、私と同じレイクマクドナルドのキャンプ場に泊まる予定だということを 聞き、うれしくなった。お二人とキャンプ場での再会を約束し、しばらく、ぼ ーとしていると、60才を過ぎた日本人の方が話しかけてきた。何でも、アメリ カ米の会社を経営しているオーナーだそうで、アメリカに暮らしていていても 自分の会社の米を食べているので、日本食には困らないそうだ。

 15時半、松本さんよりも先に、峠を下った。約1,000mのダウンヒルは、楽 だし本当に気持ちがいい。行きで苦しんだ分、楽しみがある。
レイクマクドナルドのキャンプ場に入る前に、お店で食料を買い、18時にキャ ンプ場に入る。キャンプ場で、日本語がうまいアメリカ人と会った。彼は、イ エローストーンに自転車で行ったことがあると言うことで、イエローストーン の道の情報を教えてもらった。

 夕食後、20時半からキャンプ場近くのロッジでライブコンサートを聴きに行 く。松本さんからこのコンサートの話を聞いていたが、コンサートに感動した。 ジャク・グラッドストーンというアーティストのコンサートだったが、アコー スティックギターを弾きながら、渋いいい声で歌う。歌詞は良く分からなかっ たが、ネイティブインディアンの暮らしや動物保護を訴えている歌手のようだ。 思わず、彼のバッファロー・カフェというCDを買ってしまい、彼のサインをも らった。
 しかし、深夜を過ぎても、松本さんご夫婦の姿は見えなかった・・・


●16日目 8/11、雨、走行距離3.57mile
 Many Glacier Campground(移動なし)
●17日目 8/12、くもり時々はれ、自転車走行なし
 Many Glacier Campground・・・Iceberg Lake・・・Ptarmigan Tunnel・・・
 Many Glacier Campground
●18日目 8/13、くもり、走行距離61.53mile
 Many Glacier Campground→Saint Mary→Logan Pass→
 Lake McDonald Campground 
  ⇒ここまでの走行距離719.5mile


<第9回へつづく・・・>

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8/11~8/13のルート地図(クリックすると拡大された地図が出ます)


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グレイシャー国立公園内の地図(クリックすると拡大された地図が出ます)


アイスバーグの湖(Iceberg Lake、1999年8月12日) トンネルからの眺め(Ptarmigan Tunnel、1999年8月12日)

アイスバーグの湖<左>とトンネルからの眺め<右>(Glacier N.P.)

トンネルからの眺めその2(Ptarmigan Tunnel、1999年8月12日) ローガンパスへの道(Logan Pass、1999年8月13日)

トンネルからの眺めその2<左>とローガンパスへの道<右>(Glacier N.P.)

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